2020年4月26日放送の終着駅シリーズ『雪の螢』は、2020年1月9日の再放送になります。
このときはコロナウィルスなんて何もないときで片岡鶴太郎さん演じる牛尾直の妻の澄江役で岡江久美子は登場するのですが、「いつみても綺麗だな、老けないな」って思ってました。いつも牛尾刑事を陰ながら支える妻役なのですが、お酒を出したり、「お風呂沸いているわよ」とか自然な演技で終着駅シリーズではいなくてはならない存在でした。
まだお若いのに残念です。ご冥福をお祈り申し上げます。
こちらのサスペンスですが、想像以上に素晴らしい作品です。女性なら誰もが切なくなります。
子供が産めない女性、シングルマザー、妊娠4か月の不倫の女性、育ての母親、子供の父親は1人だけ、女性4人の女性が出会ったことによって発生した事件でした。
片岡鶴太郎演じる牛尾刑事は今回も渋く、しぶとく、優しく、事件を解決していきました。
また今回のドラマですが、事前にあらすじと登場人物をまとめた記事がありますので、併せてお読みいただければと思います。
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ネタバレあり・『雪の蛍』ドラマのあらすじ
東京・新宿の空き地で、若い女性の遺体が見つかった。高級ブランド品を身に着け、いかにも外出中といった感じだったが、スマートフォンもバッグも見当たらず、身元は不明。
臨場した新宿西署の牛尾正直刑事(片岡鶴太郎)は、被害者のコートの襟に白い綿のようなものが付着しているのに気づく。
調べたところ、それは10月から12月にかけて北海道、東北、信州を中心に空中を舞う“トドノネオオワタムシ”という昆虫だと判明。別名「雪の蛍」
また、被害者は妊娠4カ月だったこともわかった。 まもなく、被害者の身元は、長野・諏訪在住の根岸いずみ(黒川芽以)と判明。
高級料亭社長・泉田耀造が脳梗塞であっけなく亡くなる
根岸いずみは泉田耀造(宮川一朗太)が借りていたマンションに住んでいた。3年前からの付き合いであり、耀造は、6代目が産まれることを待ちわびていた。
しかしそんな最中、泉田耀造が脳梗塞で亡くなる。脳梗塞は2回目だった。
耀造はいずみの妊娠を機に、妻の栄子(森口瑤子)に1か月前に離婚を懇願しており、承諾してもらっていた。
栄子のアリバイは島村昌子(宮本真希 )が証明した。昌子は、以前、耀造が脳梗塞発症したときに入院していた病院の看護婦だった。
島田栄子が社長を継承
泉田栄子が社長になる。島村昌子は、秘書兼看護婦になっていた。
牛尾刑事をはじめとした新宿西署は捜査するが容疑者さえ挙げられず難航していた。
しかし、栄子の証言により、耀造が諏訪出張から戻ったときカバンの中から愛人の存在をアピールするようなお弁当や口紅などが入っていたことを知る。
しかし殺されたいずみは料理を一切しないことがわかり、牛尾はもう1人の女性がいることを確信する。
牛尾刑事はもう1人の女を追う
牛尾刑事はもう1人の女性を探すために諏訪へむかった。
大家が2年前にいずみにお金を投げつける事件があったことを思い出す。
投げつけたのは島村昌子だった。島村昌子には3歳になる子供がいた。名前は耀一郎という。
昌子の妹、まりこが耀一郎を生んだ母親だった。しかし産んだ日に死亡しており、昌子が引き取って耀一郎を育てていた。
泉田英子は流産していた、子供の名前を耀一郎とつけていた
栄子は、もし生まれていたら、今年21歳になる子を流産していた。名前を 耀一郎とつけていた。耀三が愛人をつくるのは子供がほしい事だとわかっていた。
栄子はもし耀三に子供ができたら離婚すると伝えていた。しかし条件は子供に 「耀一郎」とつけないこと。と約束していたのに、
もう1人の耀一郎(島村昌子の妹が産んだ子供)いた。
島村昌子が遺書をのこして投身自殺
昌子が投身自殺したのは、昔、昌子が家族4人で雪螢をみた一番思い出に残っている場所だった。
遺書には自分がいずみを殺した。妹が死んだのが原因だったからと。
牛尾刑事は、栄子に「この事件は3人の耀一郎と3人の母親が出会ってしまったことにより発生した事件だと思ってます」核心をついていた。
牛尾刑事は昌子の死は殺人だと読んでいた。
しかししっかりとした自筆である以上、遺書を尊重するしかない。
証拠がでる!栄子と昌子がいずみの死体を運ぶ
いずみが履いていた靴に栄子の指紋がみつかった。栄子は取り調べ室へ
栄子はいずみの事件があった後、足を引きづっていた。それは自分の靴をいずみに履かせたあと、ガラスの破片がささって負傷したからだった。
自供がはじまる。
事件当日、島村昌子が 耀一郎と共に栄子を訪ねる。しかし昌子の目的は耀一郎に耀造を一目合わすためだった。
そこへいずみがくる。いずみは栄子に離婚するよう伝えにきたのだ。
いずみは栄子に「あんたが石女!子供が埋めない石女!」と罵る。
この言葉で栄子はいずみに襲いかかり喧嘩になる。
栄子は、昌子が連れてきた耀一郎を指さし、「耀一郎がすでに2年も前に生まれているのよ、あなたの子供よりも早く!」
いずみは逆上し、手を付けられなくなってしまったところに、昌子がブロンズ像でいずみの頭を殴って死亡。
そして栄子と昌子は新宿の空き地にいずみを運んだ。しかしいずみが靴を履いてないのを気づき栄子は自分の靴を履かせた。
耀一郎を守るために昌子は自殺
栄子は昌子に取引をもちかけていた。
「あなたが警察いってくれたら、この子は6代目で迎え入れる。いってくれるわよね?この子を死なせないために」
栄子は昌子が自殺することを危惧していたのだ。しかし昌子は安心して頼れる栄子の存在があったため殺人者の母親というレッテルを貼られることがないよう死を選んだのだ。
栄子は、後悔する。
いずみが「石女」といったときになぜ笑い飛ばせなかったのか。
もしあそこで「わたしは、石のように強い女なのよって。」って言えなかったのか。
そしたら事件なんて起きなかったのに。。。わたしのせいなんです。
事件解決
耀一郎は、栄子が信頼する夫婦の養子になった。
耀一郎には4人のお母さんが存在した。。。1人目は産んだマリコさん、2人目は育てた昌子さん、3人目は栄子さん、最後に養子となった母親。どの母親も幸せになってくれること祈ってる。
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キャスト
牛尾正直…………片岡鶴太郎
泉田栄子…………森口瑤子
島村昌子…………宮本真希
泉田耀造…………宮川一朗太
吉岡隆一…………松村邦洋
根岸いずみ…………黒川芽以
西村真弓…………青山倫子
山路刑事…………徳井 優
坂本課長…………秋野太作
牛尾澄枝…………岡江久美子
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『雪の螢』感想
子供を産みたくても産めない女性はたくさんいます。今回のドラマは女性にとっては心が痛くなる話でした。
自分が流産した子供と同じ名前を付けてほしくなかった・・・・英子(森口瑤子さん)に釘付けでした。傷ついた女性役ですが、とても綺麗でした。
「石女(うばずめ)」ってそんなひどい言葉あるのですね。
島村昌子(宮本真紀さん)が殺人を犯しますが、それに至った経緯は共感してしまいます。
牛尾刑事(片岡鶴太郎)は、今日も”刑事の感”を発揮して事件を解決しますが、今回は女性の演技が迫真しすぎて影が薄かったかもしれません。
子供を産めなくなった女性が、妊娠した女性に旦那をとられる。現実の世界でもありえることですね。
どれだけ女性は傷つくのでしょうか。。。
私も同じ女性なのでもし自分が同じ境遇だったら、平常心でいられないと思います。
森口さんの演技をみてボロボロ泣いてしまいました。
犯人に共感できるドラマは久しぶりでした。
また今回の舞台は、長野・諏訪ですが、情景あふれる景色がたくさん見れたのと、雪蛍の映像が大変印象的でした。
一度は本物の雪螢を見てみたいです。
岡江久美子さんと片岡鶴太郎さんの夫婦役がこれで最後なんて・・・今年1月の放送時には全く考えもしなかったです・・・。寂しいです。
岡江久美子さんの追悼番組として4月27日テレビ東京で『密会の宿・宝石の罠』が再放送されます。こちらのドラマは岡江久美子が主役であり、とっても岡江さんの人柄が反映されているドラマだと思います。おすすめします。あらすじの記事はこちらになります。
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