2020年1月17日に再放送されたタイトルは「天才たちの最期」。
1回目の放送日は2009年3月4日でした。右京さんに相棒はおらず、1人で捜査に望みます。
今回の事件は、天才詩人と言われた男性が、詩の朗読会の最中に、毒を飲み死亡します。
捜査一課は自殺と判断しますが、それに疑問を持った雑誌の女性編集者が警視庁を訪れます。そして右京さんと一緒に改めて彼の死について検証します。また7年前にも同じ朗読会中に服毒自殺をした女性の天才詩人がいたことが明らかになります。
2人の天才詩人は何故若くして死ななければならなかったのか、とっても、とっても奥が深いストーリーです。右京さんが若い2人が自殺したことを一番悼んでいるのがわかるストーリーでした。
さて、男性の天才詩人役を演じたのは、三浦涼介さん。
お父さんは有名な俳優三浦浩一さんと母親は純アリスさんだそうです。実は今回の相棒では、若年性アルツハイマーに患っている役なのですが、さすが血筋!見事に演じていると思いました。
今回はコンテンツは、ドラマのあらすじ、ゲストの紹介、感想になります。
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相棒7#17天才たちの最期あらすじ(ネタバレあり)
柘植瑛子(黒川芽以)が、警視庁の受付にやってきた。
2日前の東都芸術大学の詩の朗読会で亡くなった安原さんは自殺ではない。担当した刑事に合わせてほしいと懇願する。
そこに伊丹、三浦、芹沢の捜査を担当した刑事が通るが、面倒くさいと思い、ちょうど出勤してきた右京に押し付ける。
右京は特命室で瑛子から事件の詳細をきく
瑛子は時創舎という小さな出版社で編集アシスタントをしており、自殺した安田は初めて担当した作家だった。
日本を代表する詩人、城戸幸四郎は、東都芸術大学で准教授で詩を教えており、安原はそのゼミの学生で、「詩壇の救世主」と言われるほどの才能の持ち主だった。。
世の中、詩集はなかなか売れず、親しんでもらいにくいが安原は飛びぬけた才能に加え、アイドル並みのルックスも備えていた。詩を身近に感じてもらうチャンスだった。
安原は、詩壇の重鎮、五十嵐孝介の自宅に居候していた。
右京は栄子に安原が亡くなった状況を説明するように依頼する。
① 亡くなった日は、城戸幸四郎ゼミの学生たちによる、卒業朗読会だった。
② 安原は、自分の詩を書いた巻物を手に「これで詩の世界を変えてみせる、少しも怖くない」と自信を漲らせていた。
③ 安原は、来月、瑛子の出版社から初めての詩集を出すことになっていた。
④ 学生時代に編んだ全ての作品を入れることになっていた。瑛子と出版会社の社長の堀江(三上市朗)とで作品を観にいった。
詩の朗読を観に?(観劇するのか?)と右京が訪ねる。
瑛子は、詩の朗読会はただ詩を詠むだけじゃなくて、テーマにあわせた演出がされると説明。この日のテーマは水。
水をイメージしたテープが敷き詰められ、その中央で詩を発表することになっていた
暗転した舞台で安原は紙コップの水を飲み干す。
「私はこの名を水に書こう」
その直後、安原は苦しみだした。
紙コップの水に毒が入っていた。しかし、事前に誰かが毒を入れた形跡はなく、安原自身が毒を入れたと警察は判断した。
暗転している間に毒を仕込むことは可能
しかし、瑛子は暗転の間に誰かが毒を入れたと右京に伝える。しかし暗転の時間はほんの数十秒しかなく、真っ暗のなか、コップに毒を入れるのは難しいと判断された。
右京、現場の遺留品を調べに鑑識課にやってきた。
安原の持っていた巻物は白紙だった。米沢は会場に紙吹雪に紛れて三角形の蓄光テープがいくつか貼られていたと右京に伝える。
蓄光テープは舞台上のテーブルから客席に向かって貼られていた。これならば暗転の時に毒を仕込むのも可能ではないか?
事件の検証をすべく、朗読会の会場にやってきた右京と米沢。瑛子も立ち会うことになった。
右京、合図して会場の照明を消してもらう。米沢が秒数をカウントする。たった7秒ほどで毒を入れることは可能だった。
米沢は、若干足音が気になる、誰かに気付かれたのではないか?
瑛子は「暗転の時に、スモークマシンから煙が出たんです。場内はかなりざわついていたから気付かれなかったとしても不思議じゃないと伝える
右京は、毒を入れることができる可能性があるのは、この辺りに座ってたはず、どなたが座っていらっしゃったか、瑛子にきく。
五十嵐孝介(西沢利明)と、城戸幸四郎(中島久之)だった。
安原の様子が最近おかしかった
右京、東都芸術大学を訪れる。
ゼミの学生に話を聞く。安原は最近様子がおかしかったという。約束を平気で破ったり、急に怒ったり泣いたりと情緒不安定のようだった。
城戸幸四郎にも会い、なぜ安原が白紙の紙を読み上げていたのか?聞くがわからないと答える。
右京は瑛子の出版会社の時創舎を訪れる。ちょうど堀江は、安原の詩を編集する作業を進めていた。
右京は、安原直筆の詩を拝見し、和紙の感触を確かめる。
堀江は、天才詩人の名にふさわしい詩であり、そんな彼の作品を世に送り出すのが、私たちに出来る供養だとつぶやく
7年前に自殺した女流詩人がいた
堀江は、安原が詩作を始めるきっかけとなった女流詩人が7年前に自殺している話をする。今回の彼の死はその時とそっくりだと。
右京は堀江に詳細を話すように伝える。
7年前、梅津朋美は詩壇の賞を総なめにして、天才詩人の名をほしいままにしていた。大手出版社からの出版も決まり、まさに詩人として羽ばたこうとしていたときだった。
しかし朋美の書いた詩は、3ヶ月前、五十嵐孝介が朗読会で発表したものと同じものだった。
五十嵐孝介が、詩壇の重鎮だったことから、トラブルを避けたい出版社は、朋美が盗作をしたと一方的に決め付けた。
朋美は盗作詩人のレッテルを貼られてしまった。
そして最後まで潔白を主張し、朗読会の席で自殺をしたのだった。
安原は両親を早くに亡くし、児童施設で育っていた。その教会のシスターがある1篇の詩を彼に詠ませた。その詩が朋美さんの詩だったのだ。
その詩には、「生きることは暗闇を迷うこと だけどそれは光がある場所へたどり着くための道」
安原はその詩に感動して、朋美に手紙を書いていた。そして朋美は、彼に詩を書くことを勧めたのだった。
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安原の部屋にはたくさんの付箋メモが・・・
右京は安原が居候していた五十嵐の自宅を訪れ、 安原の住んでいた部屋を見せてもらう。
部屋中付箋だらけであった。
しかし、付箋には詩のフレーズだけでなく、人との約束や自分が育った施設への道順を書いたのがあった。そして机の引き出しには、買い置きの歯ブラシや糊などが大量に入っていた。
再び東都芸術大学の城戸幸四郎を訪ねる。
城戸と安原の不仲は学生たちにもよく知られていた。安原は城戸を厳しく非難していた。
右京、学生から借りてきた城戸の添削テープを見せ「先生は学生の詩を添削されるときに、いつもこのように三角に切ったテープをお使いになるそうですね」
城戸「三角にするのは矢印の代わりになるからだ」という。
朋美の詩のノートは、7年前に盗まれていた。
右京、時創舎を訪れる。
堀江に梅津朋美の原稿を見せてもらう。
盗作が疑われた詩は、安原が朗読会で詠んだ詩と同じだった。
堀江は7年前、朋美との打ち合わせで、朋美から『少女と毒薬』という題で詩を書いていることを聞いていた。作品ノートにまとめてあるので、あとは和紙に清書するだけだと言っていた。しかし、彼女の死後、いくら探しても作品ノートは出てこなかったのだという。
誰かが朋美のノートを盗んだということか?
安原は五十嵐だと思ったからノートを見つけるために五十嵐先生の家に下宿したのではないか。
安原が服毒した毒はインターネットの闇ルート経由だった。購入記録を辿ると、城戸幸四郎の准教授室のパソコンからであった。
城戸の部屋に朋美のノートがあった・・・。
城戸の自宅で取調べをする捜査一課。
朗読会の会場に貼られていた蓄光テープは城戸が貼ったのかと問い詰めるが、城戸は否定する。
そこへ右京が入ってくる。右京は城戸にノートを探していることを伝える。
右京が書斎を見渡すと、机の上にノートが置いてあるのに気付いた。しかし、わざと気付かぬ振りをして、隣の部屋を見に行った。
城戸は、その隙にタバコを取りにいくふりをして、書斎へ入り、あわててノートをどこかに隠そうとする。そこへ、襖が開いて右京が現れた。(バレばれ)
右京は、『少女と毒薬』の詩のページを開き、城戸の詩集と見比べてみる。まったく同じものであった。
「五十嵐孝介氏が7年前に朗読会で詠んだ詩、そして、この7年の間に城戸が発表した詩、それらのほとんどがこの作品ノートから引用されている。このノートは盗作の疑いをかけられ、潔白を訴えながら無念の死を遂げた梅津朋美さんの作品ノートだった。
城戸は、自白する。7年前、私は、東都芸大の講師として働いていたが、五十嵐から助教授の椅子をチラつかされ、朗読会用の詩を一篇頼まれた。しかし逆らえば詩人としての道は閉ざされてしまう。
城戸は、朋美が落としていったノートをたまたま拾ったのだった。
彼女こそが天才詩人だった。
右京「そしてその詩を五十嵐孝介氏に渡した」
城戸「盗作騒動になれば、梅津朋美が負けるのは分かっていました。そうなれば彼女は詩壇から追放される。しかしまさか自殺をするなんて。」
盗作の証拠となる梅津朋美さんの作品ノートを、城戸は何度も何度も捨てようと思ったがどうしても捨てられなかった。ノートに残された言葉から詩を作っている限り、私は日本を代表する詩人でいられた。
右京は「あなたの卑劣な行動で、2人の若い詩人が命を落とした。あなたは2人の苦しみを考えなかったのか!」激怒
堀江は安原が若年性アルツハイマーを苦に自殺することを知っていた。
右京は朗読会の会場に堀江を呼び出す。
堀江は、今度出版する安原の詩集本をもってきた。しかし、現場が再現されていることにとまどいを感じていた。
右京は、五十嵐と城戸が7年前の盗作を認めたことを伝えた。また朋美の作品ノートが、城戸先生の部屋から見つかったことも。
右京は安原の部屋にあった大量の歯ブラシ。育った施設への行き方を記したメモ。もの忘れがひどくなる。そのためにメモを多用する。購入したことを忘れて日用品を大量に買いためる。これらの症状から推察される病気が1つある。若年性アルツハイマー。
堀江はそれを知っていたはずだと右京は言及する。
安原が育った、聖マリア児童園、そこへの行き方が詳細に記してあるのは、おかしい。シスターから安原は堀江のことだけは信頼して病気のことも話していたと右京は聞いていた。
堀江「しかし、病気のことと今回の事件は関係ないでしょう」
右京「安原さんは最初から自殺するつもりだったが、ただ命を絶つのではなく、尊敬する梅津朋美さんの作品ノートから言葉を盗んだ人間に復讐しようとした。安原さんは7年前の盗作事件が元で自分は殺された、警察がそう考えるように仕組んで自殺をしたんです」
安原の自作自演であったという証拠は?
右京は白紙の巻物について
「和紙は通常凹凸の少ない方を表にするが、安原は逆にして使っていた。あの白紙の巻物も凹凸の大きい方が表になっていた。表裏逆に使っていたのは安原さんだけ。つまり、あの白紙の巻物は、安原自身が用意したものだった。」
そして城戸先生のパソコンからインターネットにアクセスし、硝酸化合物の毒物を入手する。
蓄光テープを城戸先生のくせである三角形に切って貼り、そしてあの日、暗転の最中、安原は自ら毒を入れた。
4年前に城戸先生が刊行した詩集を右京は見せる。この中には朋美の作品ノートの構想そのままの詩がいくつも載っており、堀江に
「あなたは気づいたはずです!あなたはこの詩集を手がけたとき、城戸先生が7年前の盗作事件に絡んでいること、その証拠となる、梅津朋美さんの作品ノートを持っていることに気付いたはずです」
堀江は、あの詩が梅津朋美さんの詩であることを知っていたにもかかわらず、知らないふりをした。そのような嘘をついたのは、安原の抗議の自殺を利用して、この詩集を成功させようとしたからだ。
おそらくこの本は、詩集としては異例の成功を収めることになる。あなたは高い評価を得、同時にかつてあなたの首を切った出版社を見返すことができる」
堀江は安原の安原の決心は固かった。と説明する。
右京は堀江を自殺ほうじょで捜査がされることを伝える。
安原の純粋な思い、死までを利用するなど決してゆるされない!右京が一喝
右京から瑛子に
「2人の若い詩人が生きていた証を残してあげてください。それができるのはあなたしかいません」
瑛子、頷く。
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登場人物・ゲスト
柘植瑛子(黒川芽以)
堀江恵一(三上市朗)
城戸幸四郎(中島久之)
五十嵐孝介(西沢利明)
安原慎一(三浦涼介)
梅津朋美 清水美那(しみずみな)
まとめ・感想
詩の世界、まったくわかりませんが、どの世界でも「天才」と呼ばれる人はいるのですね。
将来有望な女性の詩人が、自分が身を粉にしてつくりあげた詩を盗作されたのに、自分が盗作したなんて追究されたら、将来を悲観して自殺したくなりますよ。。。
ドラマの世界の話ですが、弱い立場の気持ちに感情移入してしまいます。
右京さんがその場にいたら、きっと真実を明らかにしてくれたはず。
すべて過去の過去の話でタラレバですが、瑛子が、朋美の書いた詩集を出版してくれていることを願います。
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