2012年12月5日に1回目が放送されました、ドラマのタイトルは『棋風』です。
将棋の電脳戦対決から始まるのですが、将棋の名人と人工知能(今でいうAI)が対戦するところから始まります。
こんな対決は実際でもあるのかな?って思ったのですが、実際に2012年当時あったようです。2017年2月に終了しているとWikipediaにありました。
将棋電王戦(しょうぎでんおうせん)[注 1]とは、ドワンゴが主催するプロ棋士とコンピュータ将棋ソフトウェアとの非公式棋戦である。映像メディアが主催する棋戦としてニコニコ生放送による中継と、対局者やソフトウェア開発者などをフィーチャーした事前PVが特徴。
さすが相棒ですね。当時の時事ネタを盛り込むところは視聴者もワクワクします。
今回のドラマですが、殺人をしてしまう坂口彩子(高野志穂さん)が、自分の信念を曲げられないために自分も被害者も不幸にしてしまった、切ない話です。でも彩子を陰ながら思っていた人がいるのです。もっと早くわかっていたら・・・・。
時田名人(竹財輝之助さん)がニヒルで感情を表に出さない話し方をするのですが、彩子のために意外な行動を12年前にしています。こういうギャップが予想できなくて感動しちゃうのですよね。
今回紹介する記事はドラマのあらすじ(ネタバレ)、登場人物、印象に残ったシーンなどの感想を纏めてます。
是非、最後までお付き合いください。
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勝つのは、人類の頭脳か、コンピューターの人工知能か!?
田辺龍馬名人と人工知能が対戦し、人工知能(Medis3)が龍馬に勝った。
将棋界の曽根崎会長は蒼褪める。次は天才・時田名人が対戦する。
翌日、人工知能の開発者・安西教授が死亡しているのが見つかる。
蛍光灯を取り換えようとして転落し、頭をぶつけて死亡、事故死に思われたが、そこに右京と亨が現れる。
右京は、現場の不自然な点を見つける。
① 古い蛍光灯を先に外すのに両手が必要なのに、新しいのを持ったまま上にあがるのはおかしい。
②人工知能の開発者がうっかりするわけない。
③ 蛍光灯の下にあるテーブルの脚の裏(地面についている部分)に蛍光灯の破片がくっついた。
④ 現場は偽造された可能性がある。
他にも、ソファにオレンジ色の粉がついていた。
事件が発生する前に教授と生徒が指していた将棋盤がある。
右京は将棋盤に傷がついているのを見つける。
曽根崎会長もここまで強くなるとは思ってなかったという証言を受けて次の対戦相手・時田名人もやりたくなかったのが動機ではないか?
時田名人と彩子の過去
曽根崎会長は死亡時刻に新聞社のパーティに参加していたためアリバイは成立していた。
次に捜査一課は、時田名人に聞き込みにいく。
そこには一足早く右京と亨が時田名人が一息つくのを待っていた。
時田名人のアリバイを聞くが、「1日将棋を打っていた」
証言者はいないため、捜査一課は警視庁へ連行する。
時田名人は、「将棋界の宝」とされていて10年かかる奨励会(将棋のプロ養成所)を2年あまりで駆け抜けた天才。
しかし同じ時期に時田名人と登壇している坂口彩子という棋士がいたことを知る。
写真をみると、安西教授と同じ教室の研究員篠田彩子だった。
右京と亨は彩子の元へいき、「奨励会にいた過去をなぜ隠していたのか?」質問する。
「ものすごい挫折だったから。将棋の手は宇宙の粒子の数より多い。人工知能の研究はその成果を確認するために電脳は絶好の機会なんです。」
安西教授は亡くなっても電脳戦は続けたい意思を伝える。
彩子が将棋をやめた理由
右京と徹は、彩子の同期の女性に会いにいく。
12年前の対局について何かあったのか?
時田名人がしかけた卑劣な番外戦術が原因だと伝えた。12年前の対局時に彩子は、奨励会の近くの喫茶店で働いていた山口という男と交際していた。対局当日に彼から別れを切り出され、それに動揺した彩子が時田名人に負けてそのまま将棋界から離れた。
その後、いまから3年前、彩子は元彼(山口)と偶然再会した。
「自分は分かれたくなかったのに、マスターに別れろと言われたから仕方なく」「マスターも将棋会のホープ時田に頼まれて断れなかったから」と伝えた。
「12年前のリベンジなのでは?」と彩子に詰め寄るが、彩子は相手にしなかった。
研究室はお金に困って曽根崎会長に裏取引をもちかけていた
右京は研究室にある備品にシールがあるのと、ないのがあることを発見していた。
そして捜査一課は、ソファに付着していたオレンジの粉がゆりの花粉だとわかった。曽根崎会長がパーティに参加していた写真にゆりの花が写っていたため、会長を警視庁に連行する。
「安西教授の大学に行ったが、わたしは殺してない。」
そこへ右京が参上し、「大学にお金の受け渡しにいったのと違いますか?」と質問する。
安西は人工知能にかかる研究費に困っていた。研究費にかかるお金は備品シールがあるが、シールがないのがたくさんあったのは個人で購入していたからだと推理した。
安西教授は曽根崎会長に、裏取引を持ちかけていた。
将棋界では次の電脳戦で負けることはできない。
わざと負けることを条件に2000万円提供するよう迫っていた。
曽根崎会長は「お金を用意して大学へいったが、お金は渡さずに帰った。」と証言する。
安西教授の部屋で対局中の将棋盤をみて、曽根崎会長は駒を一つ動かしたことも証言した。
電脳戦最終局で時田名人が勝つ
人工知能と時田名人の対局が始まった。
順調に進む中、48手のとき、彩子はMedis3が出した手ではなく、自分の手を使った。
結果、時田名人に人工知能は負けた。
呆然とする彩子に右京は、「時田と対局するために安西教授まで殺したんですね。」
彩子は証拠は何か尋ねる。
「将棋盤には新しい傷がついていたこと、曽根崎会長が安西に会いにいったとき、傷はなかった。また曽根崎会長は駒を一つ動かしていたが、それが再現されてなかった。」と右京は伝えた。
彩子は、「時田が許せなかった。自分が騎士になるために自分を陥れたから。」しかし安西がわざと負ける商談を曽根崎としていたのを立ち聞きし、安西と激しく口論し、安西を突き飛ばし頭を打って死亡したのだった。
48手に込めた思いと時田名人の本当の気持ち
48手、あれは人工知能ではなく、彩子の手だった。
「どうしても自分の手で打ち負かしたい、後悔はしてません」と思った。
右京は、元恋人のマスターから12年前の真相について彩子に伝えた。
彩子の恋人は、坂口彩子以外にも付き合っている彼女がいた。
時田名人がその証拠写真を撮って、喫茶店のマスターに別れさすよう依頼していた。
マスターが理由を聞くと、「あの子が弱くなると、僕は面白くないから」と言ったそうだ。
また「別れ話は自分との対局が終わってからにしてほしい、動揺させたくない。」と伝えていた。
しかし勝負は接戦で翌日に持ち越されてしまい、それを知らなかった元彼氏は別れのメールをしてしまったため、彩子は時田との対局は負けてしまい彩子は将棋界を去ったのだった。
右京は「時田名人は彩子さんと終生のライバルとして将棋界を一緒に歩んでいきたい」と思ったのではと伝えた。
時田は、48手目、彩子の手だと分かっていた。
「懐かしい気持ちになりました。彼女の将棋が好きだった。一つ間違えたら負ける場面でもひるむことなく売ってくる棋風が。」
相手が誰であろうと真っ向から自分の生き方を突き通し、安西教授も自分も不幸にしてしまった。
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主な登場人物
右京さんをはじめとしたレギュラー陣の紹介はこちらの記事を参考にしてください。
今回のゲストは彩子役を演じたのは、高野志穂さん
時田名人を演じたのは、竹財輝之助(たけざいてるのすけ)さん
まとめ・感想
主人公彩子が、もし12年前、対局始まる前に別れ話を聞いてなければ、どっちが勝っていたのでしょう?
その後、二股かけていた彼氏と別れて、将棋に集中していたら、時田名人とよい勝負を続けていたかもしれないと思うと、今回のような事件はおきなかったと思うし、切ない事件でした。
右京さんも亨も最後の花の里でしんみりしてました。

劇中、印象に残ったシーンは何でした?

今回は、時田名人が「お茶をいれます」といって
芹沢が「お茶なんていらないです」
時田名人が「自分が飲むんです」シーンが面白かったわ!漫才みたいで。

めずらしい!右京さんはどうでした?

今回、右京さんは「最後に1つだけ」がいつもより多かったわね。
彩子がイラついていたのがわかったわ。

時田名人かっこよかったですね!

確かに!右京さんが1分以上、取り調べしようとしていたけど、「1分経過しましたよ」と言って、阻止したのは後にも先にも時田名人だけよ!
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